ロックミュージックのステージで演奏することについてのやりとりでこの発言をしています。

1970年、43歳にしてすでに伝説の人となっていたマイルスは、東海岸のロックの拠点フィルモア・イーストに出演します。グレイトフル・デッドやスティーブ・ミラーバンドの前座という信じられない立場です。これは、マイルスのために骨を折ったコロムビア・レコード社長、クライブ・デイビスの顔を立てたものでした。

当然のようにここでも曲紹介などなく、観客の拍手には応えず、アンコールにも応じません。マイルスは本気なんです。見世物を見たい客や「他のグループはアンコールやるから」などということには応えません。マイルスの音楽に溺れたいと客にだけ、とてつもない本気を見せてくれるのです。

アルバム『MILES DAVIS AT FILLMORE』にその様を聴くことができます。かっこよさを極めています。音楽に溺れさせてくれます。プロデューサー、テオ・マセロとの名編集によって時代まで封じ込めた奇跡的なアルバムです。

『MILES ON MILES』より

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