60年代黄金のクインテット最後の超成熟
60年代黄金のマイルスクインテットが1968年の解散に向かって最後の盛り上がりを見せるライブ盤『LIVE IN EUROPE 1967』。解散前年の1967年『ソーサラー』『ネフェルティティ』というとてつもない力を寂静の中にこめたアルバムをレコーディングした後、ソーサラーニューポート・ジャズ・フェスティバル・イン・ヨーロッパを中心としたヨーロッパツアーに出かけます。
「Best of Bootleg Vol.1」として発売された本作『LIVE IN EUROPE 1967』は、ツアー中のいくつかの演奏が以下のようにまとめられています。
〔1、2、3、8、9〕1967年10月28日、ベルギー、アントワープ
〔4、5、6〕1967年11月2日、デンマーク、コペンハーゲン
〔7、10〕1967年11月6日、フランス、パリ、ジャズフェスティバル
以上のように、3か所のライブ、いくつかのブートレグを切り貼りした内容になっています。本当は、これの元になったヨーロッパツアーのブートレグの中から、ベルリンとパリがまとまったものがよいのですが、手に入れ難いということから本作を掲載しています。60年代黄金のクインテット最後の超成熟、次の新しい音楽へと爆発する直前のマイルスを楽しんでください。
- AGITATION(Miles Davis)5:26
- ON GREEN DOLPHIN STREET(B. Kaper-N.Washington)8:26
- FOOTPRINTS(Wayne Shorter)9:37
- INTRODUCTION 1:39
- ‘ROUND MIDNIGHT(T.Monk-C.Williams-B.Hanighen)7:16
- NO BLUES(Miles Davis)14:41
- MASQUALERO(Wayne Shorter)10:08
- GINGERBREAD BOY(Jimmy Heath)5:56
- THE THEME(Miles Davis)1:16
- THE THEME(Miles Davis)8:22
レーベル:COLUMBIA
録音:〔1、2、3、8、9〕1967年10月28日、ベルギー、アントワープ
〔4、5、6〕1967年11月2日、デンマーク、コペンハーゲン
〔7、10〕1967年11月6日、フランス、パリ、ジャズフェスティバル
- Miles Davis:trumpet
- Wayne Shorter:tenor sax
- Herbie Hancock:piano
- Ron Carter:bass
- Tony Williams:drums